東京栄養士薬膳研究会アーカイブ [ 会員専用 ] 

2017.5.21

平成29年度通常総会のご報告
 
平成29年度通常総会が平成28年5月21日、オリンピック記念青少年総合センターにて下記の内容で開催されました。

    総  会:9:30~10:15 (受付9:00~)
    講  演:10:15~11:45   
    場  所:オリンピック記念青少年総合センター センター棟 416号
         渋谷区代々木3-1神園町3-1 Tel.03-3469-2525   
    特別講演:「黄帝内経に学ぶ~天人合一の観点から自然界に従って
          養生・治病する~」 
    講  師:路 京華 氏
         1952年 中国北京市生まれ
         国医大師に指定されている高名な父、路 志正老中医に14歳から
         直接中医学を学び、その後、中国中医科学大学院を終了。付属公安門病院
         の主治医師として従事。
         1988年、中西医結合医療研究のため東方医療振興財団の招きで来日。
         各地で中医学講師として中医学の普及のための講演と新聞、雑誌等に執筆
         活動従事。
         著書:「免疫力」 「中国漢方がよくわかる本」ほか。
         共著:「中医学基礎」 「脳と心臓の血管は丹参で蘇る」ほか。
    出席者数:130名、委任状130名

 総会に先立ち、海老原代表より「本会は15周年を迎えます。一層の発展を願い、運営役員を増員し新体制で臨みたいと考えています。しかしながら当会の運営には役員のみならず、会員の皆様の参加協力が欠かせません。どうぞご協力をお願いします」という主旨の挨拶がありました。
 総会議事は原案通りすべて滞りなく承認され、中医薬専門栄養士証、一般対象者修了書の授与式を終え通常総会は終了となりました。

 引き続き、第2部特別講演会「黄帝内経に学ぶ~天人合一の観点から自然界に従って養生・治病する~」と題して、講師は研修会でお世話になっていますおなじみの路 京華先生にご講演いただきました。

1.中医学は養生医学と治療医学から構成される。
人間と自然との関係をとらえる医学であり自然に順応することが重要視されている。2000年前の黄帝内経には季節の養生法、季節と精神(七情)、生命と自然界の関わりが説かれている。
2.中医学の二つの特徴~弁証論治・整体観
人間は自然界の産物であり人間と自然界との調和、統一を考える。弁証論治も人間と自然界の関わりを分析する。
3.春の養生法
一年には四季があり、気候の変化~陰陽の変化に順応するべきである。聖人は春夏には養陽し、秋冬には養陰するのを基本としている。春は自然界は陽気が増し、人の体にも陽気が増え、その陽気は外へ発散されるようになる。養生として、夜遅く寝ても朝は早く起きる・庭を散歩する・髪や服装は緩やかに・ゆ
ったりとした心・花道、書道など道(趣味)を試みる・奪ったり殺したりしない・誉めることなど実践する事が挙げられる。今の症状は前月の養生の結果である。春の影響を受ける「肝・胆」の養生を薬膳的には辛温、理気の食材を摂り、春の味の酸味は摂りすぎに注意する事。
 
 治未病・治無病について、「聖人(良い医者)は、常に病気になっていない時から治療する。」と、病にかかってしまってから治療するのでは遅い。というお話は、私たちも、四季にならい、四季に合わせ、来たるべき時に備え体・精神を整えることを実践すれば「聖人」になれることでしょう。
 中文の多いレジメでしたが、路先生の講義は十分理解できたことと会員からは、好評の講演会でした。