東京栄養士薬膳研究会アーカイブ [ 会員専用 ] 

2016.02

薬膳の普及活動のおすすめ



          東京栄養士薬膳研究会 
          代表 海老原 英子


 平成15年、東京都栄養士会主催による第一回薬膳初級講座を受講した有志の方と町田フリー活動栄養士会から私に薬膳の講師依頼があり、東京都内と町田で同時に薬膳教室を開催しました。その後、毎年のように教室が増え、東京栄養士薬膳研究会が設立され、現在では約350名の管理栄養士・栄養士の方々が、中医薬膳を学び研究を行う団体に成長しました。

会員のための主な活動としては

 中医薬膳理論及び薬膳調理実習の研修会が、基礎教育コース11教室と研究コース4教室が毎月開催されています。また、中医師5名による専門分野の研修会も毎月実施しています。研修費用も格安に設定されており、薬膳に対する深い関心と学ぶ時間さえあれば、常に勉強や研究を続けることができるシステムになっています。

本会の目的は

 現代栄養学と伝統医学に基づく中医薬膳学を併用した幅広い栄養士活動ができる管理栄養士・栄養士の養成を目指しています。多くの方がこの趣旨に賛同されご活躍のことと推察しています。
 私は、先日ある公共施設主催の区民を対象にした薬膳教室の講演依頼を受けました。日頃、栄養士の方を対象にカリキュラムに従った研修会を行っていますが、一回きり2時間の講習会はあまり経験がありません。薬膳を知りたいと応募してくださった方々にどれだけ薬膳を知っていただけるか苦慮した結果、「中医薬膳の入門講座」のパワーポイントを作成しました。葉や花や小枝の部分ではなく1本の木全体を知っていただきたいと考えたからです。30代から70代の20名の参加者は眠い時間帯にもかかわらず熱心に要点をメモしていらっしゃいました。皆さんと対話をしながら心に温かいものを感じ、満足感に浸るひと時を過ごしました。人は知識の蓄積を他の人に役立てるために使ってこそ有意義であり、自分の幸せにも通じるものだと知りました。

昨今、

  「未病」と「老化防止」のための薬膳に注目し、勉強を始められる60代の女性が増えています。老化現象は60才ごろから始まり、体が小さく縮んでいき、脳も同じように委縮し、その影響で物忘れなどの症状が現れ始めます。薬膳料理はメニューを考え、材料を揃え、調理をし、美味しくいただく。この一連の作業は、脳を活性化させ脳の老化を防ぐ良い方法なのです。言うまでもなく中医薬膳の得意分野でもあります。

今、会員のみな様に伝えたいことは


  「薬膳の普及活動のすすめ」です。人に教えることは自分自身が多くの勉強をしなければなりませんが、これこそが生きた薬膳学ではないかと考えています。チャンスを活かして失敗を恐れず、一歩踏み出せば新しい分野が広がり、薬膳を勉強したことが十分活かされると考えます。

 みな様の活躍を期待しています。