東京栄養士薬膳研究会アーカイブ [ 会員専用 ] 

2014.02

新たな一歩を


          東京栄養士薬膳研究会 
          代表 海老原 英子


十年の歩み


 2003年春、東京都栄養士会主催の第1回薬膳初級講座を終了した飯田和子さん、水谷和子さんらを中心に16名の方々が勉強を続けたいと、私に講師の依頼がありました。かねてから医療の一環を担う管理栄養士・栄養士が中医薬膳学を勉強する必要性を考えて、当時湯島にあった北京中医薬大学日本分校で3年間土・日曜日に受講する通信教育を受け、その後も劉海洋先生や邱紅梅先生、和田暁先生をはじめ多くの中医学・薬膳学専門家から指導を受けていましたので、絶好のチャンスと二つ返事でお引き受けいたしました。しかし、教室開催までに幾多の困難がありそれを乗り越えての東京栄養士薬膳研究会の発足となりました。
 時期を同じくして町田フリー活動栄養士会からの依頼で薬膳講習会の講師をいたしました。佐藤榮子さんが中心となって参加した方々と町田栄養士薬膳研究会(後に町田教室)を設立しました。私の65歳からの新たな一歩となりました。
 2年目は第2回薬膳初級講座を受講した藤井仁乃さん、3年目は棚橋伸子さん、4年目は石崎康恵さん、5年目は葭谷麻利子さん、佐藤恭子さんらが中心となり新たに薬膳教室が増設されました。また2010年に町田教室に所属していた上谷伸子さんと清水紀子さんが調布教室を立ち上げました。2011年には、東京都栄養士会会員に対し薬膳教室の案内を配布して約100名の応募がありました。その中で薬膳の勉強を始められた方は60名ほどでしたが、1年後には仕事の都合で15名ほどが辞められました。2012年9月から神奈川県伊勢原教室が森瑛子さん、栗島ひろ子さんらによって開設されました。2013年には埼玉栄養士薬膳研究会が篠田淑子さん、大神智子さんらが中心となって新設され、約30名の方が勉強を始められました。
 現在、都内の教室にはホームページで本会を知り入会される方や薬膳を勉強している友人の紹介で薬膳を始められる方がいらっしゃいます。

教室は自主運営が基本

 近年、管理栄養士・栄養士の方々の薬膳に対する関心の高まりを感じています。 おかげさまで10年を経て現在、12教室300名近い方々が薬膳の勉強や研究を行っている大きな組織として発展してまいりました。これもひとえに会員のみなさまが会場予約から会計や材料調達などの業務を自主的に行い、教室運営の協力や役員会への出席なども積極的に引き受けてくださり、力不足の私を支え続けてくださったお蔭と、感謝しております。
さらに、運営委員の方々には都民のための特別講演会や各種研修会、広報活動およびホームページ管理など、様々な本会の活動を企画立案から実施に至るまでのすべてに協力し本会の発展に尽力されたことを重ねて深く感謝いたします。

目指すものは
 薬膳を勉強しているみなさまはとても楽しそうに見えますが、実は日々の栄養士活動を 行いながら、難しい中医薬膳理論を時間をかけて勉強することは、強い意志と薬膳に対する深い関心がなければ続けることはできません。私たちが目指すものは、現代栄養学に中医薬膳学を併用することによって、より効果的な栄養教育・栄養指導を実践し、国民の健康づくりに十分に貢献するとともに、専門家として社会的に評価を得られる管理栄養士・栄養士でありたいということです。 新たな一歩を
 病院、福祉施設、学校、事業所など各職場やフリーで活躍されているみなさまは、薬膳の知識を活かした栄養教育や指導を実施したり、また、給食にも薬膳を導入したり、薬膳教室やマスコミ関係で薬膳の普及活動を行いそれぞれに実績を積まれていると思います。
 この10年間は、会員にとって中医薬膳学が現代栄養学を十分に補完するものであるということを実証した期間でした。これからの東京栄養士薬膳研究会は、管理栄養士・栄養士の薬膳の普及と研究の場として将来への展望が開ける会として、新たな一歩を踏み出す重要な時期にあります。会員のみなさまのご理解とご協力をお願いいたします。