東京栄養士薬膳研究会アーカイブ [ 会員専用 ] 

2014.01

薬膳を極める年に

          平成26年元旦
          東京栄養士薬膳研究会 
          代表 海老原 英子


 謹んで初春のお慶びを申し上げます。

 新しい年を迎え、「人生を健やかに生きたい」と祈る人が多いのではないでしょうか。
健やかに生きるためには、食事・運動・休養のバランスが重要ですが、特に食事が大切なのは言うまでもありません。一億総グルメ時代という言葉がありましたように、食生活に関心を持つ人が多くなりました。
「食」は、健康の維持増進、健全な精神の育成、病気の予防、疾病の治癒促進、病後の回復、再発防止など大きな意義を持っています。医学、薬学、病態栄養学の進歩によって、食物にも現代栄養学でいう栄養価値以外に薬理効果があることがわかってきました。

薬食同源・・・
 中国では古くから「薬食同源」の思想があり、滋養強壮の目的で、また治療効果を高めるために中薬と食材を組み合わせて美味しい料理を作る技術がありました。周時代(紀元前1066~771年)に、医師を「食医」「疾医」「瘍医」「獣医」の四階級に分け、食事指導をして未病を治す医師が「食医」であり、最も優れた医師として人々から尊敬されていました。また漢時代(紀元前246年~紀元220年)の張仲景は、「上工は未病を治す」と、すなわち優れた医師は、未だ病んでいない臓器を病む前に治す「未病医学」の食養思想を教えています。薬膳には病気の治療を目的とする「食療」と、未病の状態を保ち免疫力を高め病気にならないようにする「食養」の二つの面がありますが、日本では「食養」を主にしています。

10年経過・・・
 東京栄養士薬膳研究会は、2003年4月第一回薬膳教室を開催して以来、現代栄養学と中医薬膳学を併用した栄養士活動のできる管理栄養士・栄養士の育成を志し、夢の実現に向けて努力してきました。そして10年が過ぎ、薬膳に深い関心を持つ会員みなさまのご尽力により中医薬膳学を学ぶ専門家集団として大きく発展してまいりました。
現在、本会が認定する中医薬膳専門栄養士や中国薬膳研究会が発行する国際薬膳師の資格をもつ会員も100名以上に達しました。常に会員のレベルアップを図るため研修会を開催しています。
 本会は、中医薬膳学の理論や薬膳料理などを年間カリキュラムに従って7名の著名な先 生方に本格的なご指導をいただいております。「医は易に通ずる」といわれるように中医薬膳学の基礎である中医学(中国伝統医学)は、古代中国哲学と密接な関係があり、陰陽五行学説などまったく新しい分野の学問を理解することが重要になります。さらに中医学の基礎知識である四気五味・昇降浮沈・臓象学説・病因学説などの専門的な学問を学ぶ必要があります。また、中医薬膳学は、中医学の理論に従って季節・体質・体調・疾病治療と回復のために適した食材料や中薬を選択し、薬膳料理を作ります。

共に極めよう・・・
 本会の研修会では、初心者から上級レベルの方まで幅広く対応しており、時間をかけて真摯に学び続けることができるシステムになっています。会員はもちろんのこと、薬膳に関心をお持ちで本格的に勉強したいと希望される管理栄養士・栄養士の方はぜひ、本会の研修会で勉強を始めてみませんか。
 今年こそ、薬膳を極める年になりますように願っております。