東京栄養士薬膳研究会アーカイブ [ 会員専用 ] 

2013.02

新たな一歩の年に



          東京栄養士薬膳研究会 
          代表 海老原 英子

 東京栄養士薬膳研究会は十周年を迎えます。平成15年春、東京都栄養士会薬膳初級講座を終了した17名の方から薬膳教室が発足しました。以来、多くの管理栄養士・栄養士の皆さまが中医伝統医学(中医学)を基礎とした中医薬膳学を学び、日ごろの栄養士活動に取り入れ栄養指導・教育に役立たせています。
 本会で学ぶ中医薬膳学は、まず、基礎となる中医学の陰陽五行学説・臓象学説・病因学説などの理論を学び、その理論に従って健康維持・増進、疾病の予防、病気の治療に適した食材や中薬を用い薬膳献立を作成し、調理実習まで行います。時間をかけてじっくり薬膳を学問として勉強する必要があります。
 中医学には「治未病」の考え方があります。病気とは言えないけれど、体調不良がある状態を未病と言い、未病の段階から治療を行うことによって、将来発病するかもしれない病気を未然に防ぐことができる、まさに予防医学です。治未病の対策には、漢方薬や鍼灸治療のほかに自然環境との調和をはかりながら体質改善を行ったり、四季の変化に合わせた食事や運動、穏やかな精神状態を保つなどの養生法があります。

 現在、中医学は実用性が世界的に見直され医療現場で用いられるようになっています。西洋医学と融合し、互いに協力しあうことでより優れた医療システムが期待できます。
 本会の目標は現代栄養学と中医薬膳学を併用できる管理栄養士・栄養士を養成し、社会の要望に応え、より貢献できる栄養士活動を行うとともに、栄養士の地位向上を目指しています。
 薬膳に関心を持っておられる管理栄養士・栄養士の皆さま、新たな一歩を踏み出してみませんか!また、薬膳の知識を得られた会員の皆さまは、薬膳の普及活動に積極的に一歩を踏み出しましょう!