東京栄養士薬膳研究会アーカイブ [ 会員専用 ] 

2015.9.27

第9回 健康づくり支援「特別講演会」
都民のための健康づくり特別講演会
~薬膳から始まる健やかライフ~

☆開催日:平成27年9月27日(日)

☆講 演:「認知症の予防~西洋医学と中医学からの
      検討~」

☆講 師:①酒谷 薫氏 
      日本大学医学部 脳神経外科教授  
      医学博士
      次世代工学技術研究センター センター長
     ②魯 紅梅氏 
      順天堂大学医学部 助手 医学博士
      中医師・蒲谷漢方研究所 所長

☆参加費:無料

第9回 健康づくり支援「特別講演会」報告 
 
 9月27日(日)都民の健康づくり支援を目的とした特別講演会を開催、定員一杯のなかで好評のうちに修了いたしました。定員に達するのが早く、多くの方にお断りしましたこと、申し訳ありませんでした。

「認知症の予防~西洋医学と中医学からの検討~」と題し西洋医学から日本大学医学部脳神経科教授で中医学にも造詣の深い酒谷薫氏と中医学から中医師であり西洋医学医学博士、蒲谷研究所所長の魯 紅梅氏にご講演いただきました。
 両氏とも、いまや癌は早く発見すれば怖い病気ではないが、高齢になるほど認知症を有する人の割合が増える。団塊世代が75歳以上の高齢者になる2025年問題もあり、認知症予防が一番大事な健康問題だというお話からはじめられました。
  
酒谷薫氏は
 アルツハイマー型、レピー小体型、脳血管型の各認知症の特徴を説明され、食事と運動での予防が一番効果があるとはなされました。
 良い食事の例として「ヨーグルト、果物、野菜、パン・パスタなどの穀類、水コップ6  杯、適量のワインを毎日摂取する。卵、鶏肉、魚、豆は週2~3回摂取する。肉、お菓  子は月2~3回摂取する。という地中海食の考え方を紹介されました。
 
 毎日の運動は適度に体を動かす太極拳、気功、ウオーキングなど紹介され、一人で行うより、数人で行った方が脳機能に良いこと、運動効果として脳の活性化と肥満防止、体  力向上があり、これらが認知症発症予防になっていることを最新のデーター、エビデン  スに基づいて示されました。
 しかし、痩せすぎると認知症発症の危険性があるので、ダイエットはほどほどがよいとのことでした。また、化粧法やフランスで開発されたユニマチュードという認知症の方に人としてやさしく接するケア法などの効果も紹介されました。また、脳は鍛えるよりも、リラクゼーションが必要というお話も大変参考になりました。

魯 紅梅氏は
 中医学と西洋医学の両面から、わかりやすく楽しく講演していただきました。認知症は早期発見、早期治療が大事であるが、笑うこと・食べること・歩くこと・寝ること・明るい環境をつくることの大切さを強調されました。特に食養生の基本として、玄米菜食に魚介海藻と発酵食をプラスした和食がお勧めであり、その土地のもの、旬のものを丸ごと食べることの大切さも強調されました。
 さらに、七五三ルールとして腹七分目、五色を食べる、一日三食が良いこと。食べ物と臓器の形を比較して、目には形が似ている人参がよい、胃には形が似ている生姜は食中毒予防になる、脳には形が似ている胡桃がよいことなどを画像で示されました。
 
 お二人の講師はそれぞれの立場から認知症の予防、対処法についてそれぞれの見地からの認知症予防について分かりやすく提案してくださり、その日から実践できる講演でした。参加者の多くから、とても参考になったという声がきかれ、大変好評のうちに終了しました。