東京栄養士薬膳研究会にようこそ



東京栄養士薬膳研究会

〒300-1622
茨城県北相馬郡利根町
       布川1847
    

 ~代表からのメッセージ  

              
        東京栄養士薬膳研究会代表 海老原英子    


      栄養学と中医薬膳学を併用した栄養相談を!

 先日、薬膳教室で使用する食材を買いに北千住にある店に行きました。その日の朝、そ
ばの実をとり上げたテレビ番組があり、常にあった在庫があっという間に売り切れてしま
ったということでした。以前にもテレビ番組で食物の持つ
効能が取り上げられると、その反響で店頭から特定の食品
が消えたという事が多々あったことを思い出しました。
食品や栄養に対する豊富な知識があっても、この情報の
氾濫する社会では見失なってしまう場合が多くあるように
感じられます。

 食物は健やかに生きるために必要不可欠なものです。しかしながら1つの食品だけです
べてを補うことはできません。栄養学では成長や生命維持に必
要な栄養素は45~50種類もあり、バランスよく摂取することが
健康への最低条件になり、不足でもとり過ぎても健康障害がお
こると考えられています。
 食生活は人体の生命活動を保持するためばかりでなく、より
豊かな生活ができるような健康維持と増進のためのものでもあ
ります。従って食事は体をつくり体力を増強し、免疫力のアッ
プとともに精神を養うものでなければなりません。
そのためには日常の食事で多種多様な食品を適量食べることが大切になってきます。

 薬膳といえば「薬食同源」という言葉に代表されます。生薬(天然の薬物)には、薬能
、薬性、薬味といった効能、性質、味があり、食物にも同様に食能、食性、食味がありま
す。食は人類誕生からその生命を維持するために不可欠のものでありました。薬は長い年
月をかけて日常食べている食物の中から病気に対する効能を見つけ出してきたのではない
かと考えられます。

中国最古の薬物書である『神農本草経』(BC246~220)では、365種類の生薬を上・中
・下の3品に分類しています。上品は毒がないので長期
の連用が可能で、食品的要素の強いものであり、薬膳
によく使用されているものです。中品は毒の有無を知
って適宜用い、下品は毒が多いので長期連用はできま
せん。中品、下品も体調不良や病気治療のために上手
く使用することで効果が期待できます。
 中国最古の医学書『黄帝内経』(BC475~221)には人体の生理・病理・治療・予防など
について記載されています。「凡そ病気を判断しようとするときには、必ず飲食について
質問しなさい」と書いてあり、食事と病気の因果関係を述べています。また「薬は病気を退けるもので、食物は病気を随えて治すものです」と述べ、「五穀は養い、五果は助け、
五畜は益し、五菜は満し、気味(気は食性で寒涼平温熱、味は食味で酸・苦・甘・辛・鹹
・淡)を合わせて服用すると精を補い、気を益す」と飲食配膳の原則をまとめています。
この原則は現代栄養学ともよく一致しています。
 「医聖」と呼ばれる張仲景の著書『傷寒雑病論』(BC200~210)の中に113の方剤を創
出し、第1方剤と言われる「桂枝湯」(桂枝・芍薬・甘草・生姜・棗)の記載があります。
これは風寒感冒の治療方剤ですが、ほとんどが食材で構成されている方剤として知られて
おり、また処方を書くだけでなく「薬を飲んでからしば
らくして温かいお粥を食すれば薬効を高める」とその飲
み方ついても詳細に書かれています。
 中国伝統医学の基礎三大古典を紹介いたしました。
中医薬膳学はこの長い歴史を経てその時代を生きた人
々によって完成された独特な伝統医学体系を基礎とした
大変貴重な学問になっています。
                              
 東京栄養士薬膳研究会は、管理栄養士・栄養士として各分野で幅広く活躍しながら、医
療分野で漢方治療が求められる中で、中西医併用の栄養教育を目指して中医薬膳学を学び
研究をしている方々の団体です。15年経た今こそ、その効果が大いに期待されています。
           
               

 



   

   新年度にむけて
  
        東京栄養士薬膳研究会代表 海老原英子
           
14年めの当会・・・
 東京栄養士薬膳研究会は20034月に発足し、14年目を迎えます。
近年、管理栄養士・栄養士の間にも中医薬膳学を学ぼうという機運が高まって
います。本会が薬膳教室を開催した当時は、公的機関では当時の薬事法に違反
するので「薬膳」の薬を取って欲しいと依頼され困惑した管理栄養士・栄養士
もいました。

現在では、300名以上の管理栄養士・栄養士の方々が在籍し、中医薬膳専門栄
養士として各分野で活躍の場を広げています。
 本会では難解な中医学の基礎理論を理解し、その理論に基づいた薬膳を普及
することに努めています。そのために毎月、
15教室で講義と実習の教室が開催
され、七割以上の出席が求められます。その上に中医師による各分野の研修が
6教室あり、多くの方々が参加し中医薬膳学を常に継続して学んでいます。

本年の活動~レベルアップをめざして・・・
 平成29年度の本会の活動目標は、現代栄養学中医学に基づいた薬膳を修得
し、資質の向上を目指し、栄養学と薬膳学分野の発展と普及活動を実践するこ
とにあります。
薬膳には、病気の治療を目的とした「食療」と未病の状態を維持し、健康に
生きるための「食養」の二つがあります。本会では「食養」を主にしたもので
す。「食療」は臨床的データを積み重ねて科学的に証明することができますが
、「食養」を科学的に証明することは非常に困難で、中医薬膳学はエビデンス
がないという批判もあります。しかしながら、一般に食薬(中医学理論に従っ
て食用・薬用の両方に使用できる中薬)の作用は、免疫力を高めるものが多い
と言われていますので、薬膳もこの方面から研究を進める必要があるのではな
いかと思います。

今年度は従来の研修会の他に中医薬膳学における食薬の味、性質、効能など
多方面の中薬学研究の中から科学的に証明されているデータについて研究者を
講師に研修会を企画したいと考えています。
ホームページの充実を図ります。3月と4月は基礎研修教室では、1年間学ん
だ薬膳の集大成として研究発表を実施しています。内容は、体質改善、精気血
津液と弁証、臓腑弁証、病因弁証など中医学理論に基づいた薬膳料理の紹介で
す。約30種類の献立と約
150種類の料理が完成しました。すべて写真とレシ
ピ、食材の効能、栄養価などを記載したものをホームページに掲載していきま
す。会員のみな様の知恵の結集です。多くの方々に役に立つ、大変良い内容に
なっています。また、薬膳に必要な知識もこれから随時ホーページに掲載して
会員のみな様にとってよい情報提供の源になるように努めてまいります。
 広報部は会報「さんざし」以外にも、昨年6月から百菜元気新聞に薬膳料理
が掲載されるようになりましたが、これも担当しています。本会の広報活動を
ホームページ担当といっしょに行っています。
 事業部は恒例の都民のための特別講演会を9月最後の日曜日に日本女子大学
桜楓館で開催します。昨年の薬膳カレンダーが好評でしたので、この度は薬膳
料理のカレンダーの制作を企画しています。どうかご協力をお願いします。

会員のさらなる支援を・・・
  来る521日(日)、オリンピック記念青少年総合センターに於いて、29
年度総会が開催されます。万障お繰り合わせの上、ご参加ください。
29年度の事業計画案が審議されます。ご意見やご要望をお聞かせください。

 今年度は新しい体制のもとにクラス役員、各部役員、運営役員のみな様には
さまざまなご負担をおかけしますが、本会の発展と社会貢献のためにお力添え
をお願いいたします。また、会員のみな様も本会の理念をご理解の上、より一
層のご支援をお願いいたします。



            











  
       
      謹賀新年 平成29年元旦


             東京栄養士薬膳研究会代表 海老原英子

 新年あけましておめでとうございます。
皆様におかれましてはお健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
旧年中は公私にわたり格別のご支援をたまわり、深く感謝申し上げます。

 東京栄養士薬膳研究会は、おかげ様で今年14年目を迎えます。中医薬膳学に関心を持
つ管理栄養士・栄養士の方々に支えられて会員は常に300名以上が在籍されています。
本会は現代栄養学と中医薬膳学を併用した栄養士活動のできる管理栄養士・栄養士の養成
を目的にしています。中医薬膳学は栄養指導の効果が充分に及ばない領域を補完するもの
として活用され効果を上げており期待されている分野であります。
 中医薬膳学を活用するためには、中医学の基礎理論や中医薬膳学および中医学の理論を
支える陰陽論、五行学説、天人合一思想などの中国古代哲学の知識が必要とされます。
          
 会員の皆様には本会が開催する研修会で長期にわたり、これらの難解な中医薬膳学を一
つひとつ学修し続けてきた研究コースの方々や中医薬膳学の基礎知識や技術を習得中の基
礎研修コースの方々もいらっしゃいます。中医薬膳学は学習の期間に関係なく、それぞれ
の立場で実践し活用することで応用範囲を広げ、その効果を高め、社会的評価に繋がって
いくものと考えています。
 今年は酉年です。薬膳の有用性を確信して大きく飛躍する年
にしましょう。
300名の会員が薬膳を何人の方々に伝え広めることができる
でしょうか。この薬膳普及活動で得た情報を収集し、纏めて、
その結果を共有しながら、今後の中西医結合の栄養指導に活用
し、確かな実績を蓄積することにより、薬膳の指導方法を堅実で発展性のあるものに確立
したいと考えています

 新しい年も本会にとりまして実り多い年になりますように、また、皆様にとりましても
素晴らしい年になりますように祈念いたします。

           







        栄養と薬膳で治未病

             東京栄養士薬膳研究会代表 海老原英子

 特別講演会第10回を迎えて・・・・・

 都民の健康づくり運動~薬膳から始まる健やかライフ~「特別講演会」も
お陰様で第10回めを迎えることができました。会員のみな様のご支援のた
まものと心から感謝しています。昨年は8月の上旬には定員をはるかに越え
大勢の方々にご迷惑をお掛けしました。そのこともあってか今年は6月にチ
ラシが配布されると同時にお申し込みやお電話での問い合わせがきています。

 今年のテーマは「未病対策~西洋医学と中医学からの検討~」で、講師は
神奈川県立保健福祉大学学長の中村丁次先生と桑楡堂薬局の邱紅梅先生です。

 未病医学は疾病を予防する医学です。病気になったときには早期診断、早
期治療し、悪化を防ぐ医学であるばかりでなく、検査で異常が認められない
場合でも不快な自覚症状があるときに行う体調を改善する方法(治療)を示
したものです。

『黄帝内経』(紀元前722年頃~紀元前221
頃)には「道理をよくわきまえた人は、病気
になってしまってから治療方法を講ずるので
はなく、まだ病にならないうちに予防する」
など治未病のことが記載されています。


 古今東西、誰もが健康で長寿を全うしたいと願っています。この講演会で
適切なヒントを得られ、日々の生活に活かされ、健やかに過ごされることを
期待しています。

 栄養と薬膳で治未病・・・・・

 本会では大勢の管理栄養士・栄養士の方々が毎月開催される薬膳研修会に
参加し、知識や技術の研鑽を積んでいます。基礎学習コースは4年~5年で
終了し、引き続き研究コースで中医師の指導のもとで専門性をより高めるた
めに研究を行っています。

薬膳研修会は90分の中医学理論の講義と120分の薬膳調理実習と試食を行
います。講義の内容は難解ですが、実習はさすがに見事なチームワークで
主食、主菜、副菜、汁物、デザートの5品の料理を調理し、盛り付けまで
完璧にプロの技を発揮します。班ごとにテーブルを囲んで一つ一つの料理の
評価をしながら楽しい雰囲気で試食を行います。

薬膳は、長い歴史をもつ中国の食文化の一つで、強壮と治未病、病気の治療と回復、老化防止などを目的とした料理ですので、中医学理論に基づいて中薬や薬用効果のある食材を組み合わせて調理し、色、香り、味、形なども整っていることが重要になります。
また、日々の食事ですから美味しい料理であることも大切な条件になります。

 
 一方、栄養士業務の中では、食と健康の専門職として高度な知識に裏付け
された栄養指導・栄養教育による健康増進や疾病予防の評価が要求されてい
ます。この現状の中で、
本会では現代栄養学でまだ対応しきれない冷え性や
浮腫みなどの分野を中医薬膳学の知識を活用し、少しでも体調不良の改善に
役立たせ、「人々の人生を健康でより幸せに生きる」のニーズに応えようと
努力をしています。


「栄養と薬膳で治未病」のテーマを掲げ、栄養士活動のより一層の充実を図
っていきたいと考えています。


             

        
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     この度、熊本県および大分県を震源とする大地震により
     被災されましたみな様に心からお見舞い申し上げます。


                     東京栄養士薬膳研究会代表 海老原英子

  4月14日夜以降、最大震度7を観測した熊本地震は、大規模地震が複数発生して
 おりまだ余震も続き予断を許さない状態が続いています。被害状況は甚大なもので多大
 な被害をもたらしています。熊本災害対策本部などからは、地震による死者は49人、
 不明者1人、関連死疑い17人、負傷者1631人、避難者は熊本県と大分県で2万
 2095人、建築損壊は4万5371棟などと地震被害状況が報告されています。(5
 月1日読売新聞)。
  日本中を揺るがす未曾有の熊本地震の災害ニュースは多くの方々に衝撃を与え、今、
 自分にできることは何かを考えさせられました。日本に居住する私どもにはいつこの
 危険に直面するかわからないという不安感を与えました。
  各地から被災者に対して食べ物・生活必需品などたくさんの災害支援物資が届けら
 れ、また、ゴールデンウィークを利用して多くの方々がボランティア活動に参加して
 います。各団体を通じて熊本地震募金がたくさんの方々から寄せられています。
  しかし、被害を受けた方々が不安から解放され、安全安心の通常の生活を取り戻す
 には長い復興・復旧の日々が続きます。
   支援募金のお願い
  
東京栄養士薬膳研究会は去る4月29日運営役員会に於いて被災者救済のため、
 支援金を募ることにいたしました。5月の各教室で役員からお知らせがありますので
 会員のみな様には温かいご支援をお願い致します。
  支援金は熊本県栄養士会にお送りして今後の熊本県栄養士会として被災者への復旧
 活動にお役立ていただければと考えています。
  本会の支援活動の主旨をご理解いただき、ご協力をお願い申し上げます。

            
              







   薬膳の普及活動のおすすめ
             東京栄養士薬膳研究会代表 海老原英子

 平成15年
東京都栄養士会主催による第一回薬膳初級講座を受講した有志の方と町田フリー活動栄養
士会から私に薬膳の講師依頼があり、東京都内と町田で同時に薬膳教室を開催しました。
その後、毎年のように教室が増え、東京栄養士薬膳研究会が設立され、現在では約350
名の管理栄養士・栄養士の方々が、中医薬膳を学び研究を行う団体に成長しました。
 会員のための主な活動としては
中医薬膳理論及び薬膳調理実習の研修会が、基礎教育コース11教室と
研究コース4教室が毎月開催されています。また、中医師5名による専
門分野の研修会も毎月実施しています。研修費用も格安に設定されてお
り、薬膳に対する深い関心と学ぶ時間さえあれば、常に勉強や研究を続
けることができるシステムになっています。
 本会の目的は
現代栄養学と伝統医学に基づく中医薬膳学を併用した幅広い栄養士活動ができる管理栄養
士・栄養士の養成を目指しています。多くの方がこの趣旨に賛同されご活躍のことと推察
しています。
 私は、先日ある公共施設主催の区民を対象にした薬膳教室の講演依頼を受けました。
日頃、栄養士の方を対象にカリキュラムに従った研修会を行っていますが、一回きり2時
間の講習会はあまり経験がありません。薬膳を知りたいと応募してくださった方々にどれ
だけ薬膳を知っていただけるか苦慮した結果、「中医薬膳の入門講座」のパワーポイント
を作成しました。葉や花や小枝の部分ではなく1本の木全体を知っていただきたいと考え
たからです。30代から70代の20名の参加者は眠い時間帯にもかかわらず熱心に要点
をメモしていらっしゃいました。皆さんと対話をしながら心に温かいものを感じ、満足感
に浸るひと時を過ごしました。人は知識の蓄積を他の人に役立てるために使ってこそ有意
義であり、自分の幸せにも通じるものだと知りました。
     

 昨今、
「未病」と「老化防止」のための薬膳に注目し、勉強を始められる60代の女性が増えて
います。老化現象は60才ごろから始まり、体が小さく縮んでいき、脳も同じように委縮
し、その影響で物忘れなどの症状が現れ始めます。薬膳料理はメニューを考え、材料を揃
え、調理をし、美味しくいただく。この一連の作業は、脳を活性化させ脳の老化を防ぐ良
い方法なのです。言うまでもなく中医薬膳の得意分野でもあります。
 今、会員のみな様に伝えたいことは
「薬膳の普及活動のすすめ」です。人に教えることは自分自身が多くの勉強をしなければ
なりませんが、これこそが生きた薬膳学ではないかと考えています。チャンスを活かして
失敗を恐れず、一歩踏み出せば新しい分野が広がり、薬膳を勉強したことが十分活かされ
ると考えます。
 みな様の活躍を期待しています。
                    

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